プライバシーポリシー

© 2026 Ikuo Kinoshita

駐華公使の悲劇
(表紙の画像はAIによって作成された) 歴史というよりミステリー小説のようなテーマである。実際、小説家の松本清張が『昭和史発掘』で「佐分利公使の怪死」というノンフィクションを書いている。これがよくできたまとめなので、事実についてはそちらを読んでくれたほうが事件の要点をつかめると思う。 事件の背景についても清張は触れていて、それも筆者の観点と同一だ。今回はそれをもうすこしふらくませて、戦前日本の政治につ…
資料
公開外交 資料というのは文字に書かれたものでも、録音でも、録画でも何でもいえることだが、説得のための道具だ。これをソフトパワーと呼ぶ人もいる(服部龍二氏『外交を記録し、公開する』)。特に、権利とか、義務とか、社会で他人に自らの正当性を認めさせる場合に有用だ。 外交、すなわち英語でディプロマシー、も元の意味は書類のことという。ここでいう書類とは、他国に対して自国の正当性を納得させるためだけでなく、過去…
期末試験チャレンジ 研究各論(国際政治経済)2024年度前期
読み込んでいます…
高陞号の撃沈はギャンブルだった
(表紙の画像はAIによって作成された) 東郷平八郎は神として崇められる対象だ。日本海海戦の功績は圧倒的だった。日本は大国になった。 すこし前の日清戦争でも、東郷平八郎は正しい判断をしたとされる。本当にそう言ってよいのか? 戦争はギャンブルだ。勝てば官軍、負ければ賊軍。勝敗は確率の掛け算で、サイコロを振るのは神だ。日本は常勝の神国じゃなかった、と思い知ったときには遅すぎた。 教科書での関連する記述 教科書 18…
自由主義モデル
グローバルガバナンスについて語ることは、神や仏を語ることと、さほど変わらない。災害、貧困、病気、あるいは戦争などの苦しみを人類はまだ克服していない。数千年間、神や仏の救いを求める人々が聖像に託したものを、現在、グローバルガバナンスの概念が引き受けようとしている。 一握りの人々にとっては、グローバルガバナンスは理想主義的な国際連合のイメージである。それは慈悲深く、人類を救う世界政府である。理事会、総…