先日、守秘義務について触れた。それで思い出したのがマンハッタン計画にアインシュタインを米政府が参加させなかった理由だ。
ベストセラーの伝記といえば『スティーブ・ジョブズ』と『イーロン・マスク』だろう。それらの著者ウォルター・アイザックソンは次のように書いている。
Isaacson
Einstein never worked directly on the bomb project. J. Edgar Hoover, who was the director of the FBI even back then, wrote a letter to General Sherman Miles, who initially organized the efforts, that described Einstein’s pacifist activities and suggested that he was a security risk.
Isaacson, Walter. American Sketches: Great Leaders, Creative Thinkers, and Heroes of a Hurricane (English Edition) (p.155). Simon & Schuster. Kindle 版.
平和主義者なんかと付き合いのあるアインシュタインが関わると機密が漏洩する、と危惧されたらしい。アインシュタインは黙っていられない性格だ。彼がレオ・シラードのようにインサイダーだったなら、ヒロシマ・ナガサキも止められたかもしれない。
国家活動から機密事項をすべて除去することはできない。機密を守るということは、手柄話も、名声も諦めることだ。そのかわり、勲章と俸給は惜しみなく与えるがよい。それでも満足できない人には別の仕事を探してもらおう。