「2026年3月」の記事一覧

人道法と戦争法
戦争はしないのが一番よい。第一次世界大戦と第二次世界大戦は何千万という単位の死者を出した。戦後でも朝鮮半島、カンボジア、ベトナム、エチオピア、ルワンダをはじめ、百万人以上の死者を出した紛争は9を数える[1]。国際法を整えれば、死者をどのくらい減らせるか? 武力紛争をめぐる国際法が本領…
エスニック紛争
人類の歴史では、ある集団が別の集団を支配したり、支配されたりする。帝国の興亡はローマやモンゴルが登場した古代や中世に限ったことでない。近代のヨーロッパにおいても、ナポレオンはイタリアの村を支配するために1806年、次のように命令した。 イタリアで治安を維持するには、お触れを出すだけで…
脆弱国家
脆弱国家はフラジャイル・ステイトと英語でいうが、ワレモノ国家という意味である。国家が壊れてしまっては国民を守ることができず、また、国土もバラバラになってしまう。今回のテーマは、脆弱国家とはどのようなものかを解説し、紛争との関係を議論しなさい、である。 現代における世界の紛争はどの…
暴力の原因
暴力というものの定義は非常に広い。狭義には、物理的な、直接的な破壊行為、つまり刑法でいえば暴行罪、傷害罪、殺人罪、不同意わいせつ罪、不同意性交罪、あるいは器物損壊罪に当たるものである。問題なのは、どこまで定義を広げるかである。 著名な平和学者、ヨハン・ガルトゥング、は「ある人にた…
N番目国問題
1番はアメリカ合衆国、2番はソ連、3番はイギリス、4番はフランス、5番は中国。ここまでは核兵器不拡散条約の認める核兵器国である。以下は推測となるが、6番はイスラエル、7 番はインド、8番は南アフリカ、9番はパキスタン、10番は北朝鮮であろう。N番目国問題というのは、Nは自然数、つまり1以上の整…
非核地帯
非核地帯とは核兵器の非武装地帯である。そこには核兵器はないので、核攻撃の発源地にはならない。この意味で平和に貢献するともいえるが、核攻撃の目標にはなりうるわけで、その抑止を希望するのであれば地帯外の国に抑止力を期待しなければならない。もちろん、抑止を希望しない場合にそうした必要…