「投稿者: 鴨衣斎」の記事一覧

経済的ナショナリズム
国家と市場とのバランスが最も前者の側に傾いたのは第二次世界大戦中であった。今回のテーマは、両次大戦間期から戦中期にかけての経済的ナショナリズムと人権および戦争との関係を、実例を挙げて解説しなさい、である。 この時代における経済的ナショナリズムの主な源泉は、社会主義/共産主義、ニュ…
身近に感じた高島野十郎展
昨日、日曜美術館で特集していた豊田市美術館の高島野十郎展に行ってきた。証拠写真。 細密な写実はこの方の明らかな強み。100年まえにはオーパーツといえる真に迫る描写。しかし、他人の評価は本来、どうでもよいのだろう。 孤高と評されるが、理解されない才能への自負を昇華させた、とも感じられ、…
大恐慌
カネは天下の回り物という。本来は、金銭は人々の手を転々と渡っていくものであるから、その持つ、持たないは時とともに変化する、という意味である。しかし、ここでは、金銭は人々の手を渡っていく中で、初めて付加価値の発生に貢献する、という意味で使っている。 経済学には、 流動性(リクイディテ…
マキアベッリのささやき
解散総選挙の噂が広がっている。今年秋の政権1年までに解散できなければ政治生命は終わる、と君主論に書いてあったのだろう。アメリカ大統領ならば戦争ができるが、日本の総理大臣にその選択はない。 なぜこのタイミングなのか? いろいろあるだろう。国会論戦の失言がこわいのかもしれない。広告代理…
帝国主義
人間の注意が自らの周囲にしか行き届かないのであれば、よその国まで経営する帝国主義は資源を有効活用できない。それゆえ、抑圧された人々が一斉に立ち上がることになれば、経営の損得勘定はたちまち行き詰まる。それにもかかわらず、一時代、世界を覆いつくしたのは、単に戦争に勝っただけでなく、…
鼻かぜなのか? アレルギーなのか?
鼻水がアレルギー薬では収まらない。しかし、熱はなさそうだ。というとかぜ? かぜなのに熱は出ない? 熱が出ないのにかぜと呼んでいいの? ルルは効くので、これでしのごう。 皆様もご自愛ください。
相互依存
関税は商品の代金とは別にかかる費用である。関税を下げれば、国境を越えて商品は移動しやすくなる。これが自由貿易の考え方である。自由貿易が行われる国々の住民は、余計な費用をかけずに商品を売ったり、買ったりでき、選択の自由は飛躍的に増す。 しかし、同じ商品を国内で作っていた業者にとって…
木下が語る木下藤吉郎の出自
とはいっても、子孫でもなければ同郷でもない。まったくの赤の他人だ。 しかし、言っておきたいことがある。北条早雲にせよ、斎藤道三にせよ、前半生が定かでなかった戦国大名の出自はほぼ作り話だった。伊勢新九郎は素浪人でなく、名家のおぼっちゃんだったし、油売りは道三本人でなく、父のイメージ…
世界システム
中世イタリアの物語『デカメロン』はペストの流行から避難する話である。この流行は何年もかけてユーラシア大陸を横切り、物語が始まった1348年には、エジプトからヨーロッパに広まったところであった[1]。2009年のインフルエンザ・パンデミック(H1N1)はメキシコから、2020年のコロナウイルス・パン…
ベネズエラ侵攻の意味
意味として確実に言えることは、そうとうおかしなことになっている、という感覚。1989年のパナマ侵攻でも同じことを感じたが、そのあとに起きたのは世界の民主化とイラクのクウェート侵攻だった。トレンドを作ったのは民主化のほう。 三巨頭(プーチン、習近平、トランプ)は全員、老い、精気が抜けてい…